原始的な太陽信仰を伝える「石尊山の梵天祭り」は月遅れ盆の8月14日早朝に行われる行事です。神仏習合時代の石尊山信仰を色濃く残し、奉納される梵天が異色の形態をとることから民俗文化財として貴重なものであり、栃木県無形民俗文化財に指定されています。当日は、ふもとの不動堂で鶏足寺住職による護摩供養と安全祈願ののち,心身を清めた白装束の若者達の手によって午前4時、山伏のホラ貝を合図に15mもある御柱(杉丸太)と7月末に作られた250体余りの梵天(幣束)を石尊山にかつぎ揚げ、日の出とともに山頂に打ち立て、石尊神社奥宮に奉納します。
山頂でお柱が立てられ、その杉丸太を登り先端の名板・帝釈天・幣串を取り、家内安全・商売繁盛を願って家に持ち帰り飾るというお祭りです。