日本最古の孔子廟
字降松(かなふりまつ)と方丈
史跡足利学校は日本最古の学校と言われ、室町時代から戦国時代にかけては関東地方の最高学府としてなど多くの人々が学びに来ました。
キリスト教の宣教師として有名なフランシスコ・ザビエルは足利学校を「日本国中最も大にして最も有名な坂東の大学」と書簡に記し、日本だけでなく海外にまで名が知れ渡る、世界的にも有名な教育機関となりました。
そんな史跡足利学校内には、学問に励む方たちの力となるスポットが多数ございます。
学業成就のお力添えをいただけること間違いなしです。
史跡足利学校の学校門手前にある「正一位霊験稲荷社」。
現在は学問の守り神「足利学校稲荷社」としても信仰を集め、学生さんやその親御さんたちが「合格祈願」「学業成就」の参拝に訪れています。
創建は約500年前と伝えられ、この稲荷社のきつねは足利の町に異変が起こりそうなときは前の晩などに危険を知らせ、足利の人々、足利学校で学ぶ多くの学生、そして学問を守り続けてきたとされています。
足利学校では雪の中でも色あせることなく、あおあおした葉をつける(耐え忍んで結果を出す)「松」や常に伸び続け成長する「竹」、好文木とよばれ学問を好む木と言われている「梅」など縁起のいい松竹梅が見ることが出来ます
中でも足利学校の松と梅は、一年中実が落ちることがない落ちない梅「不断梅」や読めない字やわからない言葉などを書いてつるしておくと、翌日には振り仮名や注釈がついていたという「かなふり松」と、学業との関りが深いスポットです。
「学校門」そして「杏壇門」をくぐり大成殿に向かうと、そこに鎮座しているのは足利学校創建説もある「小野篁(おののたかむら)像」。
小野篁公は平安時代初期の公家、文人、学者。武芸だけでなく学問にも大変優れていたことから菅原道真に並ぶ「学問の神様」とも言われています。
足利学校遺跡図書館の脇にある一本の巨木。この木は楷樹と言い「ナンバンハゼ」、「孔子の木」とも呼ばれています。
大正4年に白澤保美林学博士が曲阜を訪れ、孔子のお墓がある孔林から種を持ち帰り育て、その苗木が足利学校や湯島聖堂(東京)、閑谷学校(岡山県)など儒学と縁が深い施設に贈られて日本で普及しました。孔子と縁が深いことから、 学問の聖木とされています。
また、難関として知られる中国の官吏登用試験科挙の進士に合格したものに楷の笏(しゃく)を贈ったことから合格祈願木とされていました。栃木名木百選にもなっています。
関ヶ原の戦いの際、徳川家康の本陣に参陣した庠主(足利学校の校長先生)が家康から直筆の丸に学の字が書かれた旗をもらったという記録があることや、足利学校では易経や兵学、医学、天文学などが教えられ、国宝に指定されている易占いの本が伝わることから、 開運大吉や学業成就を表す卦が選ばれ、マンホール蓋のデザインができています。
蓋の中央には、徳川家康から足利学校の庠主へ贈られた旗に記されていた○に学の字。ただし旗が現存しないため、足利学校中興の祖、上杉憲実の字が使われています。その背面には、学徒が読めない字などを紙に書いて枝に結ぶと、ふりがなや注釈が付けられていたという伝説が残るかなふり松が覆い、外周は開運大吉や学業成就のほかに「水が流れるように物事が良く進む」という意味のある易占いの卦が取り囲んでいます。かなふり松の部分は、マンホール蓋としては異例の繊細な線で表現されており、職人技が生かされています。
また、松葉のデザインには漢数字の「五」が隠されています。見つけたら、指でなぞると「五を書く」=「ごをかく」=「合格」と、合格の願いを込めることができます。丈しい形のマンホール蓋は、どのように向きが変っても穴に落ちてしまうことがありません。蓋の上に乗った方が「落ちない」ので、合格や様々な願いをデザインに込め、表面の凸凹比を50%にして 「滑らない」ようになっています。
足利学校稲荷社では、「不断梅」「かな降り松」がモチーフの合格祈願・学業成就の絵馬やお守り、学問の神様と言われる小野篁の和歌をモチーフとした御朱印などをお頒ちしております。
また、足利学校にちなんだ金平糖や鉛筆などオリジナル商品も販売中です。
足利学校稲荷社ご参拝の方は、入徳門から左の方へお進みください。
史跡足利学校ご参観の方のみ、入徳門をくぐり右側のチケット売り場で「足利学校入学証」と「学生証」をお受け取りいただき、「学生証」を胸につけ学校門から奥へとお進みください。
足利学校稲荷社ご参拝の方は、入徳門から左の方へお進みください。
足利市出身の俳優・「川連廣明」氏や声優・「阿部敦」氏が声優を担当し、皆様を論語の世界へと誘います。
※15分ごとに声優が入れ替わりながら繰り返し動画が再生されます。
※動画の撮影は禁止となっております。ご了承ください。
参観時間 4月~9月 午前9時~午後5時(受付は午後4時30分まで)
10月~3月 午前9時~午後4時30分(受付は午後4時まで)
休館日 原則第3水曜日 (11月は第2水曜日 祝日、振替休日の際は翌日)
年末 (12月29日~12月31日)
施設整備のため臨時に休むことがあります。
参観料 一般 : 個人 480円 団体(20名以上)400円
高校生 : 個人 240円 団体(20名以上)200円
小中学生(市外): 個人 120円 団体(20名以上)100円
※未就学児無料、障がい者の方は障がい者手帳のご提示で無料です(付添の方1名も無料となります)。
※Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、PayPay(ペイペイ)等が利用できます。
※足利学校稲荷社のご参拝はどなたでも無料です。
交通 電車/東武伊勢崎線 足利市駅から徒歩15分
JR両毛線 足利駅から徒歩10分
車/東北自動車道 佐野藤岡ICから40分
北関東自動車道 足利ICから15分
太田桐生ICから20分
佐野田沼ICから20分
史跡足利学校
〒326-0813 栃木県足利市昌平町2338
電話:0284-41-2655
FAX : 0284-41-2082